匂いの場所
急行通過待ちの駅のホーム、
ゴーっと列車が通り過ぎると
鉄の焦げた匂いがフワッとする。
子どもの頃、鋳物工場を覗き見した時の匂い。
溶けた鉄の匂い。
裏庭のそこかしこに秘密がいっぱいあった時の匂い。
劇場の舞台セットの裏では
照明器具がほこりを焦がしたような匂いがする。
この匂いは
スタンバイ中、すごい僕を落ち着かせてくれる。
この匂いのする暗闇の中で
今から始まる物語にドキドキする、
ドキドキと安心の匂い。
今日も
新しい物語が始まります。
ONE LOVE
きゅ~ん、だわさ!
たいそん
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